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新しく知ったことを徒然に・・・

降水確率って説明できる?

降水確率ってどういう意味?と改めて問われ、答えられなかったので調べてみました。

 

降水確率は過去の気象データから算出される

日本では、過去の気温や雲の量、風速などのデータをもとにし、スーパーコンピューターを用いて、現在の状態から各地の降水量を予測しています。
予測なので「確実に30mm雨が降る」とは断定できず、「80%の確率で30mm以上の雨が降ります」というものを統計的な計算で算出しています。
そこで、降水量が一定の時間内(1時間?)に1mm以上になる確率を降水確率と定めています。

降水確率30%であれば、同じような気象状態が100回あった場合に、30回は雨が降るという予測になります。

ただし、予報区間は大坂府や東京都のように広い範囲の場合は、その区間を格子状に分割してそれぞれのブロック内での降水確率の平均値を降水確率としています。

「降水量1mm以上のみを雨が降ったとカウントしている」こと、「区間が広い場合は区間内の平均値を用いること」が、降水確率を正しく理解する上で重要になります。

 

降水量の定義は?


降水量は、降った雨(雪等も含む)がどこにも流れずにそのまま溜まったら、何mmの高さになるかで表されます。
対象範囲で雨の強さが均一であれば、とりあえずコップをおいて、何mmまで溜まったかを測ればその値がそのまま降水量になります。
割と単純ですね。

 

なんで1mm?そもそも1時間に1mmの雨ってどれくらい?


1時間に1mmというのは、ちょうど人が「雨やし傘さそうかな」と思うレベルなんだそう。普通なら傘をさすが、スポーツ中なら続けるかな、くらいの感じだとか。

これより少ないもので降水確率を計算すると人の感覚と大きく乖離するのだと思います。

 

降水確率0%でも雨は降ります


降水確率が0%でも雨に振られるパターンがいくつかあります。
1つ目は、降水確率は、一の位を四捨五入して表現しているため起こります。
四捨五入しているということは、降水確率0%の中には、0%以上5%未満の状態が含まれています。
仮に、予想結果が3%だった場合は、私たちが目にする降水確率は0%ですが、100回に3回は雨が降る気象条件ということになります。

2つ目は、降水確率が区間内で偏っている場合です。県内全体で平均すると5%未満になるので降水確率0%になっているパターンですね。
例えば、兵庫県の16時から17時の降水確率が0%となっていた場合、県内の南側では雨も雪も降るような気象状態ではなかったとしても日本海側は雪が降りそうということは考えられます。

3つ目は、降水量1mm以下の場合です。
そもそも1mm以上の雨が降る確率なので、それ以下の雨量は起こりうるわけですね。

4つ目は、単純にこれまでの気象データからの予測が外れた場合です。ありえなくはないですが、予測が完全に0%になることはないので、これと1つ目は区別できないかもしれませんね。

 

降水確率100%でもどしゃ降りとは限らない


降水確率からは降水量そのものについては何もわかりません。あくまで、1mm以上の雨が降るかどうかだけしか説明していないということです。
降水量は降水量で、別で予測を行っています。
https://www.jma.go.jp/jp/radame/

 

まとめ

  1. 降水確率は、現在までの気象状況から1mm以上の雨が降る確率を予想したもの
  2. 予報区域内で複数の観測(予想箇所)があれば、それらの平均値で表す
  3. 降水確率0%でも雨が降ることはある
  4. 降水確率から降水量自体はわからない。別途降水量予想が存在する

以上です。