原産国と原料原産地の違いって?
今日スーパーで鯖を買ったのだが、そこには
と書かれていた。
???
原産国と原料原産地って何がちがうの?
加工地とかじゃなくて???
気になったので調べてみた。
原産地表示のルール
まず原産地表示のルールは、消費者庁によって基準が定められていおり、生鮮食品なら、「生鮮食品品質基準」、加工食品なら「加工食品品質表示基準」にルールが記載されています。
今日買ったのは、骨取り塩鯖だったので、塩漬けや骨取りなどの加工を施しているため加工食品にあたります。
加工食品の場合は、原料の原産地と加工された場所が重要になります。
今回の場合は、鯖を漁獲した国と、塩漬けして骨抜きした国のことですね。
実はこれらが、それぞれ原料原産地、原産国になります。
つまり、
- 原料原産地: 原料が作られた場所
- 原産国 : 加工された場所
ということです。
原産国なのに加工場所なの?
原産国なのに、加工地だなんてなんか違和感がありませんか?
もう少し丁寧に説明したいと思います。
原料原産地は、【原料が】産まれた場所を示しています。
そのまんまですね。
では、原産地は何が産まれた場所を示すのでしょうか。それがわかれば、名前の違和感も少しは和らぐと思います。
実は、原産国という表記は、最終製品(完成品)が産まれた場所を示しています。
表示は完成品に貼ってあるのだから、(完成品の)原産地が省略されているのですね。
そして、加工食品の製品が完成するのは、加工が完了する場所なので、
加工地=原産国
となるのです。
順を追って考えていけば、表示は正しい気がしてきました。
なぜ違和感があったのか
本記事1行目の書き方からもわかるように、【鯖を加工した製品】を買ったという意識はなく、【鯖】を買ったと認識している状態で、原産国と原料原産地という表記を見たため、どちらの原産に対しても、対象は【鯖】だと思ってしまっていたのが、違和感の原因でした。
*1:生鮮食品とは、生鮮三品=精肉・青果・鮮魚になります。