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新しく知ったことを徒然に・・・

整形外科、形成外科、接骨院、整骨院、整体院のちがい

前から気になっていた違いの分からないこれらの施設、定義を調べてみましたのでまとめます。

整形外科と形成外科はどちらもお医者さんがいる病院だけど全然違うもの

まずは、整形外科と形成外科ですが、日本整形外科学会のHPには以下のように記載されています。

整形外科は、身体の芯になる骨・関節などの骨格系とそれを取り囲む筋肉やそれらを支配する神経系からなる「運動器」の機能的改善を重要視して治療する外科で、背骨と骨盤というからだの土台骨と、四肢を主な治療対象にしています。

これに対し形成外科は、生まれながらの異常や、病気や怪我などによってできた身体表面が見目のよくない状態になったのを改善する(治療する)外科で、頭や顔面を含めたからだ全体を治療対象としています。
引用:日本整形外科学会

つまり、

「捻挫をして(腰が痛くて/膝が痛くて)歩けないので、歩くという機能を改善したい」などは整形外科で治療する。

「やけどを治したい」、「乳癌で切除された乳房を再建したい」、「ケロイドや生まれつきの母斑(あざ)を消したい」、「頭蓋骨や顔・あごの骨の生まれつきの変形を治したい」などは、形成外科で治療することになる。

ただし、

学問として形成外科学が確立された後も、対外的に診療科として名乗ることができる標榜科として認められるまでは、「形成外科」や、形成外科から発展した「美容外科」を行う医師たちが、形を整えるということを意味する「整形」という言葉を含む標榜科である「整形外科」を名乗っていたこともあります。
このため、現在でも「形成外科」や「美容外科」が「整形外科」として使われることがありますが、これは誤りです。
引用:日本整形外科学会

とあるので、間違って使われている場面もあるようです。整形手術をする美容外科は、整形外科ではなく形成外科のくくりに近いというのがややこしいですね。

 

接骨院整骨院は同じもの。整形外科との違いは、柔道整復師さんかお医者さんか

 接骨院整骨院は名称が異なるだけで、基本的に同じものです。柔道整復師の国家資格を持つ人が診てくれます。
 骨折、ひび、脱臼、打撲、捻挫の5つの怪我に対しては、医師ではありませんが、法律で治療行為を行うことが認められており、保険適用で治療を受けることも可能です。

 逆に、これら以外、例えば筋肉痛や腰痛で整骨院接骨院)に行くと、マッサージなどの施術はしてもらえますが、保険適用できません。(やっている接骨院もありますが、やっちゃダメなはずです)

 また、接骨院整骨院)には、レントゲンがないので、骨折、ひび、脱臼については、治療方法は知っていても診断ができないので、整形外科に行って診察してもらうのが無難だと思います。

 

整形外科ではお医者さんが骨・関節・筋腱・手足の末梢神経・脊椎脊髄の治療を行います。
診察による理学所見とX線(レントゲン)やMRI等の検査をもとに診断し、症状や病態にあわせて投薬、注射、手術、リハビリテーション等で治療します。
もちろん法律で認められた医療行為なので、すべて保険適用可能です。

 

同じ怪我で病院と接骨院の両方に通うと保険適用できなくなる

1つ注意が必要があります。同じ怪我で病院・診療所で治療を受けながら、接骨院で、施術してもらい痛みを和らげるというようなことをすると、本来保険適用可能な接骨院での施術内容であっても、保険適用できなくなるようです。(病院はもちろん保険適用されます)

 

整体院は、国家資格不要で開院できる施設

最後に、整体院ですが、これは法律上の開業権がない人が開いている施設の総称です。
リンパマッサージや美容整体、スポーツ整体、カイロプラクティックアロマセラピーなどが含まれます。
治療行為とは認められないため、保険もすべて非適用です。

もちろん、法律で開業権を管理されていないだけで、ちゃんと骨盤矯正やマッサージなどの技術を学び整体院として開業している方がほとんどだとは思いますが、極端な話、無資格で誰でも始められてしまうものなので、中には怪しいものもたくさんあるだろうなという疑念は拭えません。

整体院に通う場合は、信頼のおける方の紹介だったり、整体院の先生の経歴や保有資格、話した感じなどで、安心して任せられる先生かどうか、自分で判断する必要がありそうですね。(それは、病院や接骨院でも同じですが)

 

まとめ

以上をまとめると、

  • 形成外科は、生まれつきや事故、手術などを原因で見た目が良くない状態になったのを改善する・治療するのが目的の病院
  • 整形外科は、骨、関節、筋肉、神経などが悪くなって、運動機能が低下していることを治療するのが主目的の病院
  • 接骨院整骨院)は、骨折、ひび、脱臼、打撲、捻挫の治療を保険適用で行える柔道整復師の資格を持つ人が開いた施設。上記以外の施術(腰痛、肩こりなど)は、行えるが保険費適用
  • 整体院は、国家資格不要で開ける施術院で、リンパマッサージや美容整体、スポーツ整体、カイロプラクティックアロマセラピーなどがある。保険はすべて非適用

となります。